ID 06304
部門 茶碗
道具名 左入作木守写茶碗 共箱 鵬雲斎書付
価格 600,000円
説明 木守(きまもり) は、樂家初代・長次郎による赤楽茶碗で、
「長次郎七種」のひとつに数えられる名碗です。
千利休が長次郎にいくつかの茶碗を作らせ、その多くを門弟の大名に贈った中で、ただ一碗だけを自らの手元に留め置いたことから「木守」と呼ばれるようになりました。
この名は、柿の木に一つだけ実を残す風習に由来し、
「取り尽くさず余情を残す」茶の湯の美意識を象徴しています。

茶碗は武者小路千家に伝わり、六代真伯宗左を経て高松松平家に渡り、名物茶碗として珍重されました。しかし大正十二年(1923年)の関東大震災で焼失し、現存するものは樂家十三代惺入が残片を用いて復元した姿です。
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