ID 06344
部門 茶碗
道具名 御本堅手茶碗
価格 350,000円
説明 御本堅手茶碗(ごほんかたで ちゃわん)
御本堅手は、朝鮮李朝の白磁を手本とした「堅手茶碗」に、日本独自の御本景色が加わった茶碗を指します。厚手で安定感のある胎に、やや青みを帯びた灰白釉がかかり、焼成の際に生じる微細な変化によって淡紅色の御本が浮かび上がります。
「御本」とは、釉薬の小さなピンホール周囲で胎土が紅色を帯びる景色のことで、偶然性と必然性が交錯する美として茶人に好まれました。また「御本」という字には「お手本」「根本」といった意味が含まれ、茶陶における基盤的な美意識を象徴しています。
本作は、片手に収まる小ぶりな姿ながら、堅牢さと優美さを兼ね備え、茶の湯のわびた趣を感じさせる一碗です。
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