ID 06458
部門 茶碗
道具名 小代焼黄海鼠茶碗
価格85,000円
説明 小代焼 黄海鼠釉茶碗

幅 12.2cm 高 6.0cm

肥後・小代焼に見られる素朴な力強さと、
釉調の豊かな変化とを併せ持つ一碗。
全体を覆う黄海鼠釉は、
灰釉に藁灰釉を重ねたような柔らかな色調の中に、
青みを帯びた発色がにじみ、
光の加減によって静かに表情を変えます。

見込みには細かな貫入が広がり、
釉の溜まりにはわずかに青の気配が浮かび上がるなど、
焼成の妙がそのまま景色として現れています。
口縁にはわずかな歪みと釉切れがあり、
作為を離れた自然な造形が、
小代焼特有の野趣と温もりを感じさせます。

姿はやや深めに丸くおさまり、
高台は控えめながら力強く削り出され、
日常の用の中にこそ美を見出す肥後の陶風をよく伝えています。

小代焼は、江戸初期に朝鮮陶工の系譜を受けて肥後に開かれ、
質実を旨とする作風で知られます。
本碗もまた、華美に寄らず、土と釉の響き合いによって成立する、静かな存在感を備えた一作です。

侘びの中にひそむ色のゆらぎを味わう、趣深い茶碗です。
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