ID 06368
部門 茶碗
道具名 玉水焼任土斎作 黒茶碗 鵬雲斎書付
価格230,000円
説明 後玉水(玉水楽翁系) 黒樂茶碗

本作は、樂家四代・一入の庶子である樂一元(弥兵衛)に始まる玉水焼の系譜を受け継いだ、
いわゆる 「後玉水(あとたまみず)」 に属する黒樂茶碗である。

玉水焼は、山城国南部・玉水の地において、一元が樂家より分かれて開いた脇窯を源流とする。
初代一元、二代弥兵衛(一空)、三代任土斎(弥兵衛・直翁)へと継承されたが、任土斎が生涯未婚で子を持たなかったため、樂家血脈としての玉水焼はこの三代で断絶した。

しかし技術と作風は絶えることなく、任土斎の弟子である 玉水楽翁(伊縫氏) がその窯を継承し、
ここに新たな流れとしての「後玉水」が成立する。
後玉水は、樂家の精神を継ぎながらも、独自の造形・釉調を発展させた系統として近年再評価が進んでいる。

本茶碗は、その後玉水の特徴をよく示す一碗である。
深みのある黒釉はわずかに鉄味を帯び、光の加減によって表情を変え、静かな奥行きを見せる。
高台内には玉水焼系の証となる 円形の「樂」印 を刻み、素地には玉水特有の明るい灰白色土を用いている。
造形は端正で、やや高めの高台、落ち着いた口縁のつくりなど、後玉水に見られる美質をよく表している。
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