ID 06456
部門 茶碗
道具名 三島唐津茶碗
価格100,000円
説明 唐津三島茶碗
幅 13.0cm 高 5.3cm

桃山陶の系譜を汲む唐津焼の中でも、
朝鮮陶磁の意匠を色濃く映す三島手の一碗。
見込みには繊細な花文を配し、
その周囲を印花文が静かに巡る構成は、
簡素の中に品格を宿し、いかにも古格ある趣を呈しています。

釉は柔らかく溶け、灰白を基調とした景色のうちに、
ほのかな陰影と変化があらわれ、
土味と釉調とが響き合う、唐津ならではの風韻を醸しています。
口縁にはわずかな揺らぎが見られ、
轆轤の気配を残しつつも、
全体は低く安定した姿におさまり、
用の器としての落ち着きを備えています。

三島手の装飾は決して華美に流れることなく、
むしろ抑制の中に美を見出すところに本質があり、
本碗もまた、静謐にして奥行きある景色を湛えています。
桃山以来、茶人に愛され続けてきた唐津の魅力
すなわち土と火の記憶が、
そのまま器の表情として現れた一碗といえましょう。

侘びの趣と典雅な意匠とが静かに調和した、
見どころ深い作です。
写真





TOP